こんにちは。院長の佐藤です。
先日、首の痛みを訴える患者様がいらっしゃいました。
症状としては寝違えたときの症状で、首が回らないということでした。
通常の寝違えの痛みはひどくても一週間もすれば少しずつ改善していきますが、その患者様はその痛みが半年間続いているとのこと。
去年の12月に急に痛みがでて、左右に首が動かなくなり、その後に色々な治療をしたらしいのですが、一向に痛みが治らなかったとの事です。
首の状態をみてみると、左右の首脇に筋張り、肩は両方とも硬くなっていて特に右に偏ったコリがありました。
身体全体を診てみると、お腹の右肋骨下部にコリ、へそ辺りに強い動悸を感じます。
背中は全体に硬く板のようになっているのですが、やはり右に偏ったコリが現れています。
こういう場合は疲労やストレスで肝臓が疲れていることが多いです。
また首の右側にある偏ったコリは、お腹の右肋骨下部や背中の右のコリとつながっているため、肝臓とストレスの治療を本治療として行いました。
お腹の治療をしただけで「首が軽くなってきた!」といわれ、起き上がるときにも楽そうで、首の治療で散鍼をおこなうと、首が動くようになり「半年振りに後ろが見える!!」と感激されていました。
今回の症例は首だけの問題ではなく、ストレスや疲労から肝臓の負担が大きくなり、右背中のコリが首や肩に影響してコリをとれにくくしていたのでしょう。
治療しながら話を聞いてみると、去年から自宅で介護を始めて、寝られなかったり、旅行にもいけなかったりなど、相当な疲れやストレスが溜まっていたとの事です。
なかなか取れないコリというのは、痛い所や気になる所以外の場所の影響で悪くなっていることが多く、その元となる場所の治療ができれば思ったより簡単にとれるのです。
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